外部出資の有価証券の仕訳問題(会計)

パターン2.外部出資の有価証券の仕訳問題

 

(例)

その他有価証券は税効果会計を適用(実効税率30%)。

 

議決権保有割合

帳簿価額

市場価額

実質価額

A社株式

1%未満

15,000,000円

20,000,000円

-

B社株式

60%

60,000,000円

-

20,000,000円

C社株式

100%

30,000,000円

-

36,000,000円

 

 

このようなパターンの問題が出たら、以下の図を思い浮かべましょう。

 

  

 

①子会社か・・・子会社とは、議決権保有割合が50%以上の会社のことです。

②著しい下落・・・市場価額(時価)が帳簿価額に対して50%以上下落している。

 

つまり、例題の場合、A社株式は税効果会計、B社株式は減損処理が必要、C社株式は仕訳なしとなります。

 

<実際の仕訳のやり方>

●減損処理…回収不可能なため、評価差額金は損失となる。

 評価差額=帳簿価額―市場価額(時価)

借方

金額

貸方

金額

外部出資評価損

40,000,000

外部出資

40,000,000

 

税効果会計…一時差異の発生。

 繰延税金負債=評価差額×30%

借方

金額

貸方

金額

外部出資

5,000,000

その他有価証券評価差額金

3,500,000

 

 

繰延税金負債

1,500,000

※ちなみに、帳簿価額>市場価額の時は、借方と貸方が逆になり、繰延税金負債繰延税金資産となります。

 

 

2つを合体させると・・・

借方

金額

貸方

金額

外部出資評価損

40,000,000

外部出資

35,000,000

 

 

繰延税金負債

1,500,000

 

 

その他有価証券評価差額金

3,500,000

 

と、なります。

すごく大雑把な説明で申し訳ないですが、考え方の参考にしてみてください!